『コルシア書店の仲間たち (文春文庫 す 8-1)』
https://m.media-amazon.com/images/I/3166D-LsbxL.jpg https://www.amazon.co.jp/gp/product/4167577011/ref=ppx_yo_dt_b_asin_title_o08_s00?ie=UTF8&psc=1
ISBN:4167577011
「若い日に思い描いたコルシア・ディ・セルヴィ書店を徐々に失うことによって、私たちはすこしずつ、孤独が、かつて私たちを恐れさせたような荒野でないことを知ったように思う。」
六〇年代のミラノ。教会の中の小さな書店、サロンでの文学談義、夜中に訪れる空腹な客。理想の共同体を夢みた仲間との十一の情景。
1950年代の半ばに大学を卒業し、イタリアへ留学した須賀敦子は、詩人のトゥロルド司祭を中心にしたミラノのコルシア書店に仲間として迎え入れられる。理想の共同体を夢みる三十代の友人たち、かいま見た貴族の世界、ユダヤ系一家の物語、友達の恋の落ちつき先など書店の人々をめぐる情景を流麗に描いたエッセイ。